top of page
背景

修理時に感じる丈夫なグラブ、丈夫な皮革


ree

 グラブが長持ちするかどうかは、使い方やお手入れの仕方によって異なるのは重々承知の上なのですが、グラブの破れやアタッチメントグリスの補充などでグラブをお預かりする際に革紐ををほどいてグラブの中側や指股、手入れ部分など細部をみる際に感じるのはメーカーによってグラブ皮革の耐久性は結構違うところ


例えば、ミズノでもミズノプログローバルエリート

新品の際には気が付かない皮革の耐久性も使い込んでいくにしたがって傷んでくるわけですが、捕球面の縫いや指股のほつれを修繕するさいにミズノプロの皮革の方が皮革にコシがあってミシンで縫いやすいです。軽さをウリにしているものは長い期間使い込むことによって革質のもろさがはっきりとしてきます。ミズノプロの皮革は革と鞣しが素晴らしいのでしょう、長く使ってもへたりにくい、ミズノプロのグラブが多くの選手に長きにわたって使われ続ける理由はやはり革質だろうなというのは修理をしてて感じます


 次はゼットのグラブでも、プロステータスネオステータス

プロステータスとネオステータスも皮革のコシに差があるように感じます

プロステータスは基本的にはコシのある厳選したステアを使用したグラブ、ガッチリ感はミズノプロ以上だと思います。長く使ってもへたらないその耐久性のある皮革のおかげでこちらも縫い修理がしやすいと感じます。


その外にはドナイヤやIPセレクトなども革自体が強いのでしょうか、縫い修理がしやすいと感じます。


縫いにくさを感じるのはウイルソンを除いた外資メーカーのグラブ全般、鞣しで外見は一見よさそうに見えるのですが、使い込まれ革を鞣しコーティング部分効果が薄くなったグラブをお預かりした際に感じるのは革にへの保湿感が少ない感じ。

国内でいえばクボタスラッガーの皮革も強いとは言えないと思います。

これはスラッガーのウリでもある素上げ調の皮革の特徴、グラブにオイルが浸透しやすく加工しやすい皮革。スラッガーのグラブは元々『湯もみ型付け』という独自の型付けをすることを前提とした『購入してすぐに試合で使用できるグラブを』の目的で設計されてます


 湯もみし、長く使用されたグラブの皮革はマメにお手入れをされていても保湿感が少なくぱさぱさになりやすい。革の傷みが進んだグラブはミシン針を入れ縫うことにちょっと抵抗があります。スラッガーのグラブもとい『湯もみ型付け』をしたグラブの経年劣化の早さはそれなりの頻度で使用され、破れ修理でお預かりした際に革の弱さを感じます


ショップが修理をしやすいグラブを選ぶというのも長くグラブを使うためのポイントの一つ

近年はグラブ自体の値段もかなり上がっております。グラブを長く使い込みたい選手の皆さんの参考になればと思います。

 
 
 

コメント


bottom of page